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サイバーセキュリティとは何か、なぜ重要なのか?

サイバーセキュリティとサイバー攻撃を理解する

サイバーセキュリティとは?

サイバーセキュリティとは、ネットワーク、デバイス、プログラム、およびデータをサイバー攻撃から保護するための、一連のプロセス、ツール、およびフレームワークです。サイバー犯罪者の攻撃の目的は、ITシステムに不正アクセスしたり、業務を妨害したり、データを改ざん、操作、窃盗したり、企業スパイを働いたり、被害者から金銭を脅し取ったりすることです。

サイバー攻撃は毎年3人に1人のアメリカ人に影響を与えており、39秒に一度攻撃が発生しています。このような攻撃は、多くの場合、経済的損失または評判の低下を引き起こし、ITインフラストラクチャに損害を与え、規制当局から罰金が科されることになります。重要な資産とデータを攻撃者から保護するために、組織と個人には強力なサイバーセキュリティが必要です。

なぜサイバーセキュリティが必要なのか?

2021年、サイバー犯罪は世界に6兆ドルの損害を与えました。2025年までに、この損害額は10兆5,000億ドルに増加するでしょう。サイバー犯罪はますます深刻な問題になっており、これに対処するためには、強力なサイバーセキュリティが重要です。

個人、政府、営利企業、非営利団体、教育機関は、すべてサイバー攻撃とデータ漏洩の危険にさらされています。今後、デジタルテクノロジーが進化し、デバイスとユーザの数が増加し、世界的なサプライチェーンがさらに複雑になり、データがデジタルエコノミーにおいてさらに重要になるにつれて、攻撃の数が増加していきます。攻撃のリスクを最小限に抑え、システムとデータを保護するために、強力なサイバーセキュリティが不可欠です。

エンタープライズサイバーセキュリティとは?

IBMによると、組織の77 %にセキュリティインシデント対応計画がなく、一部の企業は侵害を検出するまでに6ヶ月以上かかります。その間、攻撃者は、データの窃盗や偵察活動からシステムの損傷、身代金の要求に至るまで何でもやりたい放題です。

エンタープライズサイバーセキュリティは、従来のサイバーセキュリティよりも複雑なアプローチであり、オンプレミスとクラウドサービス両方の企業資産をすべて保護します。さらに、以下のことを行います。

  • サードパーティプロバイダとセキュリティ管理の審査
  • リスク環境の把握
  • 企業全体の強力なアクセス制御の実装
  • 既存の脆弱性と脅威の評価
  • 定期的なデータバックアップの作成
  • 不正アクセスとデータ漏洩からの資産の保護
  • 修復計画の実装

サイバーセキュリティと情報セキュリティの違い

サイバーセキュリティと情報セキュリティ(IS)はしばしば同じ意味で使用されますが、実際は同じではありません。それぞれが異なる種類のセキュリティに取り組むからです。ITセキュリティとサイバーセキュリティという用語もよく混同されます。

ITセキュリティは、悪用や窃盗を防止するためにエンドポイント、データベース、サーバ、ネットワーク、データなどのIT資産を不正アクセスから保護するための慣行であり、エンタープライズデータを日常的にどのように取り扱うかに配慮した包括的なプロセスです。こうした攻撃は、組織の内外から発生する可能性があります。情報セキュリティは、不正なアクセス、変更、操作、破壊を防ぐことによって、データの信頼性、整合性、および可用性を保護することを指します。

サイバーセキュリティは、ITセキュリティの「サブセット」です。ハッキングまたはサイバー攻撃(つまりインターネットから、またはインターネットを介して発生する脅威)から資産を保護することに取り組みます。

サイバーセキュリティの測定方法

サイバーセキュリティリスクは、IT資産の損傷から引き起こされる損失または損害の可能性を指し、知的財産の窃盗、経済的損失、評判の低下、および規制や法律に基づく罰金につながる可能性があります。リスクを測定することで、企業はリスクをよりよく管理するためのアクションを最適化し、ビジネス目標が妨げられないようにできます。

サイバーリスクの測定には、通常、次のすべての手順が含まれます。

  • 資産を特定し、優先順位を付ける。サイバーセキュリティリスクの測定は、その損失、暴露、または損傷が運営に影響を与える可能性がある組織の資産を把握し、優先順位を付けるところから始まります。
  • 脆弱性を特定する。脅威に付け入る隙を与える脆弱性は、自動脆弱性スキャン、侵入テスト、またはNISTの脆弱性情報データベースなどの脆弱性データベースを調べることで特定できます。
  • セキュリティインシデントの可能性を評価する。脆弱性が悪用される可能性を評価し、脆弱性を高、中、低に分類します。
  • 脅威の影響を計算する。脅威が資産にもたらす影響または損害の可能性を計算し、高、中、低に分類します。
  • リスクを計算する。リスク = 脅威 x 脆弱性 x 資産。このリスクの方程式に基づいて、組織は各リスクを測定できます。
  • 修復計画のためのリスクマトリクスを作成する。最後に、可能性と影響を縦横2つの軸にしてリスクマトリクスを作成します。
  • リスク= 可能性 x 影響。この値に基づいて、各リスクを高、中、低リスクに分類し、適切な軽減戦略を実装します。
リスクマトリクス

サイバーセキュリティにおけるAIの使用方法

2021年、データ漏洩の世界平均損害額は1件あたり424万ドルでした。この損害額を低く抑えるための最善の方法は、強力なサイバーセキュリティを使用してサイバー攻撃を防ぐことです。ただし、セキュリティシステムは複雑な場合があり、社内の専門家が必要ですが、多くの組織でこうした人材が不足しています。その結果、適切なサイバーセキュリティを実装できず、組織はサイバー攻撃に対して脆弱なままです。

人工知能(AI)は、サイバー脅威とより効果的に戦い、その影響を抑えるために役立ちます。AIを利用するソリューションで複数のソースから大量の脅威インテリジェンスを収集して分析することで、セキュリティチームが脅威に迅速に対応し、損害を最小限に抑えることができるようになります。

AIソリューションの中には、脅威を迅速に見つけられるように、脅威データから継続的に「学習」するものもあります。また、AIはリスクの特定と分析を自動化するので、セキュリティ担当者は時間のかかるタスクや反復的なタスクを排除し、脅威を迅速にトリアージして修復することができます。

多層防御(DiD)サイバーセキュリティ

1つのサイバーセキュリティ手法またはツールだけで、すべての種類の攻撃から保護することはできません。このため、多層防御(DiD)サイバーセキュリティが重要です。サイバーセキュリティに対する「城郭アプローチ」とも呼ばれるDiDでは、企業資産を保護する複数の防御メカニズムが実装されます。この多層アプローチにより、全体的なセキュリティが強化されます。さらに、1つのメカニズムを突破されても、次のメカニズムが待ち受けており、サイバー攻撃を防止または阻止するために機能します。

DiDサイバーセキュリティ戦略の一般的な要素は次の通りです。

  • アンチウィルスソフトウェア。疑わしいアクティビティをスキャンしてフラグを立てるヒューリスティック機能を備えたアンチウィルスソリューションは、従来の署名ベースのソリューションより強力な保護を提供します。
  • ネットワークセキュリティ管理。ファイアウォールと侵入防御システムは、潜在的なセキュリティ脅威を特定し、セキュリティルールに基づいてブロックできます。
  • データ整合性ソリューション。これらの製品は、ソースIPアドレスをチェックして、受信ファイルが既知の信頼できるソースからのものであることを確認します。
  • 動作分析。このシステムは、事前に設定された「正常動作」に基づいてファイルおよびネットワークの動作を分析します。その後、アラートを送信するか、侵害をブロックする、または侵害の継続を防止するための自動アクションを実行します。
  • ポリシーと手続き。リスク管理、サプライチェーン管理、インシデント対応などのポリシーによってサイバーセキュリティを強化できます。
DID

サイバーセキュリティの実装方法

サイバー脅威の状況は常に変化しているので、強力なサイバーセキュリティを実装することは困難な場合があります。ただし、企業が次の要素で構成される体系的なアプローチに従えば、不可能ではありません。

  • リスクを分析して管理する。リスクベースのアプローチを使用すると、セキュリティチームは、企業にとって最も重要なリスクを認識し、可能性のある影響を最小限に抑えるために適切なアクションを実行できます。
  • 資産のインベントリを作成して管理する。企業の資産を把握することは、資産に対するリスクを理解し、対処するために重要です。
  • 脆弱性を特定して対処する。脆弱性は、特にそれが重大であり、組織に実際に損害を与える可能性がある場合、可能な限り早く検出し、修正する必要があります。
  • IDおよびアクセス管理を導入する。組織の内部と外部の両方からの攻撃を防ぐためには、サービス、サーバ、システム、データへのアクセスを保護し、制御することが不可欠です。
  • データセキュリティ。組織のすべてのデータは、不正アクセスや不正使用から保護する必要があります。
  • インシデント管理。堅牢なインシデント管理により、セキュリティインシデントの影響と損害を最小限に抑えることができます。
  • サプライチェーンのセキュリティ。サードパーティネットワークのリスクと脆弱性を特定し、一貫して対処することが重要です。
  • 従業員のトレーニング。あるIBMの研究によると、人的ミスが侵害の原因の49 %を占めるとされています。また、スタンフォード大学の別の研究では、人的ミス、特に従業員のミスが侵害の88 %を引き起こしていると考えられています。従業員はしばしば、脆弱なパスワードを使用したり、フィッシング詐欺に騙されたり、自分のデバイスにソフトウェア・セキュリティ・アップデートをインストールするのを怠ったりします。サイバー攻撃への優れた対抗手段について、スタッフにセキュリティ教育を実施することは、強力なサイバーセキュリティに不可欠です。

リスクの特定、評価、および測定は、すべてサイバーセキュリティプログラムの重要な手順です。これらの手順なしには、組織は堅牢なプログラムを実装することができず、ひいてはセキュリティ体制を強化することもできません。

サイバーセキュリティのフレームワーク

サイバーセキュリティは、ビジネス継続計画に含める必要があるか?

ビジネス継続計画(BCP)は、サイバー攻撃やデータ漏洩などの予期せぬイベントが発生した場合に、組織が運用を継続できるようにするためのものです。しかし、このためには強力なサイバーセキュリティエコシステムが不可欠です。適切なサイバーセキュリティツールとテクノロジーが導入されていれば、企業は破壊的イベントに迅速に対処し、リスクを軽減し、損害を最小限に抑えることができます。

まとめ

2020年、データの窃盗とサイバー攻撃は、発生の可能性の観点から、それぞれ6番目と7番目に大きい世界的なリスクでした。2021年、ハッカーたちは、COVID-19のパンデミックとそれに起因するリモートワークへの移行を利用し続けました。その結果、世界のサイバー攻撃は21 %増加しました。このような脅威と犯罪者を常に把握するには、サイバーセキュリティが重要です。

サイバー犯罪者は、常に企業のITシステムの弱点を探しています。サイバー攻撃の犠牲者にならないために、組織は適切なサイバーセキュリティのツール、テクノロジー、および人材を配備する必要があります。